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犬ジステンパー

2016.01.20 Wednesday
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    JUGEMテーマ:わんこ

    人間のはしかウイルスに似た犬のウイルスで特に3才未満の若いイヌ科動物を中心にジステンパーという致死的な病気を起こします。
    一度ウイルスに感染すると発病率は25-75%と高く、発病した場合死亡率は50-90%を越えます。
    ウイルス自体はアルコールや石鹸で死滅でき、飛沫感染で犬のクシャミや分泌物により感染します。
    移行交代がなくなった子犬に感染しやすいです。
    【症状】
    ジステンパーには若い動物を中心にみられる急性症と,それがいったん直ったかにみえたあとにみられる亜急性の発症,さらに成犬になってからみられる慢性疾患があります。

    【ジステンパー脳炎の症状】
    急性症は,感染後約2週間でみられます。
    これに先だって感染後1週間で第1回目の発熱がみられますがこの後平熱に戻るので気づかれないこともあります。
    2回目の発熱が感染後2週間位の時点でみられ,この時には鼻水や咳,結膜炎,下痢,嘔吐,脱水,衰弱がみられるようになります。
    鼻や眼からの分泌物は次第に粘稠な膿様になります。
    この段階で皮膚炎の症状を示すものもありますが,これは免疫が働きだした証拠で,そのような犬は一部回復することもあります。
    しかしながら神経症状を示すものは死亡することが多いです。
    急性症から回復した後,あるいはあまりはっきりした症状を出さずに急性期を過ぎた犬で,数週間から何カ月も経ってから神経症状を出すものがあり,これが亜急性の発症と呼ばれます。
    これは脳の中にウイルスが潜んでいたためです。
    6カ月齢より若い犬で,突然原因不明の痙攣などの神経症状がみられた場合には,ジステンパーの亜急性発症が疑われる.この時点で死亡するものも回復するものもあるが,回復しても神経に障害が残ることがあります。
    さらにジステンパーには慢性の発症も知られています。
    これは4-8歳の中年の犬にみられるもので,徐々に進行して,ときに痙攣や麻痺を示します。
    また慢性発症の別の形は「老犬脳炎」と呼ばれるもので,6歳以上でみられ,精神的に沈うつ状態になり,眼がみえなくなり,頭を壁に押し当てたり,飼い主を認識できないようになったり,性格が変化したりします。

    【予防】
    7種混合ワクチンの中に組み込まれているジステンパーウイルスワクチンで予防可能です。
    しかしながら,ワクチン接種前に感染が起こってしまうと予防は不可能です。
    特に先に感染し,その後ワクチンをうったが感染はすでに成立しており,しかも急性期はほとんど無症状で経過した場合,遅れて亜急性または慢性の症状が出るため,あたかもワクチンを接種してあるのにジステンパーに感染したようにみえるので要注意です。
    一見無駄に思えても,早くから何回もワクチンを接種することによってのみ,この状態は予防できることを覚えておく必要があります。

    【治療】
    ウイルス自体を攻撃する治療法はないため,発症した場合も,抗生物質で細菌の二次感染を抑える程度しか治療法はありません。
    しかしこのような対症療法でも,行った方が回復の助けになるといわれています。
    その他神経症状に対しても対症療法が行われ,さらに栄養や水分の補給を行って,回復のチャンスを高める努力が行われます。

     


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